講演会 易経 導入編

昨日は、取引のあるメガバンク地元支社主催の講演会。講演内容は「易経」でした。易経は世界最古の書物です。結論は大変すばらしい講演でした。占いの話ではなく、世の中の法則性を理解し、物事の成り立ちを解説いただきました。ノウハウ的なテクニック論ではなく、地に足のついた体の芯になるような話でした。導入の話の後、乾為天の龍の話がメインです。以下、私なりに講演ノートとして書き記します。

易経導入編】

☆万物には不変な法則性がある=例えば、春夏秋冬。その法則を繰り返していく。しかし、同じ物はなく、新らしい春であり、夏である。

☆時中=時の流れを理解し、中(あたる)で物事を行う。タイミング良く事にあたる。例)種は春に蒔く。

☆兆=兆は必ず信号として送られる。例)信号が青から黄、赤に変わるように送られる。しかし、気づき難い。

☆吉凶=吉と凶の間には明確な境界線がある。それを介と言う。

☆悔と吝=凶兆に対する対応には悔(反省し改善する)、吝(改善することをけちる)の二種類がある。悔を心がければ、一時的に状況は悪くなるが、膿が出た後に急激に吉となる。逆に吝の場合は、すぐには事態は悪化しないが、やがて崩壊に至る。

☆極まれば変化する=物事は良いことだけ、悪いことだけはない、たとえ悪い状況でも、それが極まれば、良い方向へ転ずる。

☆時流を嫌う=時流に乗り成功した者は時流により、滅びる。志を持ち、時流に流されることなく、行動する。

☆時中2=その時にするべき事を成し、その時に言うべき事を言う、タイミングは外してはいけない。

龍の話は明日にて。