ガイヤの夜明け「食が地方を変える」

昨夜は食事後、dancyuのおでんと焼き鳥特集を読んでいました。いろいろ考えていると頭が冴えてきて、いつも寝れなくなります。居間に戻り、何気なくTVのスイッチを入れると、ガイヤの夜明けが始まるところでした。テーマは「食が地方を変える」です。大山黒牛の話に続き、「低迷する地方に人を呼ぶレストラン」という内容が放送されました。まさに今自分が考えているイメージに参考になる内容が放送されたことに、強い共時性を感じました。※共時性シンクロニシティ・心理学者ユングの学説

☆レストラン「ミシェル・ブラス」の話☆
フランス、パリから南へ600kmに位置するライオール(Laguiole)村に、一つのレストランができたことにより、村には年間40万人の人が訪れるそうです。そのレストランの名前はシェフの名前を冠した「ミシェル・ブラス」☆☆☆(ミシュラン三つ星)です。ブラスはこの村で生まれ育ち、有名店で修行することなく、母から教わった、この地方の家庭料理をメインに提供しているそうです。従って、料理素材はすべて地元産です。故郷を心から愛する一人の天才シェフの思いが、多くの人の共感を呼び、多くの人が訪れ、経済が活性化しました。雇用も増え、地元で消えそうだったナイフ産業も息を吹き返しました。番組でブロスが語った言葉がまたすばらしいのです。

「なぜ、店が満席になるのか、それは料理そのもので自分自身を表現しているからだ」

まさに、有名店の真似ではなく個性そのものを料理やサービスで表現し、その個性がすばらしいものであれば田舎でも人を呼ぶことができるのです。あまりに偉大なレストラン「ミシェル・ブラス」の到底足下にもおよびませんし、引き合いに出すのもおこがましいのですが、思いだけは同じです。愛する故郷西尾(三河)の特産を活かし、多くの人が遠くからも訪れてくれるような店(エリア)を作りたいです。先人が年月を重ね作り上げてきた西尾の歴史、町並み、自然の恵み、そして私自身が先祖から伝承した味噌醤油、そして古い蔵たち・・・「念ずれば花開く」(坂村真民氏)そう願うものです。