追悼 三代目・杉田愛次郎様

昨日、抹茶のあいやさんの会長・故三代目・杉田愛次郎様の社葬がありました。
とても心に残った会ですので、紹介させていただきます。


会は「お別れの会」というスタイルで、故人の生前の功績や人間性
弔辞、スライド、そして参列者に配布された冊子で紹介されました。
そして、最後には皆さんによる献花(西尾市の花・薔薇)で追悼。


参列された皆様は杉田愛次郎様の生き様を知る機会ができました。
そして、これからまだ生きていく私たちの人生へ示唆を与えていただきました。


抹茶の素材を京都宇治に売るのではなく、全国に西尾の抹茶として
広めたいという思いをアイディアと努力で実現。
抹茶を飲用から食用への市場も開拓、中国生産への道も開きました。
抹茶を引く石臼は家内工業の5台から現在は1300台の規模へ。
あいやを一商店から日本一の抹茶メーカーに育て上げたのです。
また、プライベートでは時代の波・太平洋戦争へ青春をささげたこと。
ロータリークラブで共に生きる友を得たことなど。


私は式に参列して、愛次郎様の自分に厳しく、人には優しい思いやりを持ち、
自分の信念を汗と努力とまわりの協力で成し遂げた偉大な人生に触れ、
頬をつたう涙が止まりませんでした。


最後に愛次郎様の語録を紹介します。
「利は元にあり、地元の生産農家と歩みなさい」
「物づくりは基本を忠実に、しかし常に新しい工夫を」
決して弱音や愚痴を言わず、まわりに笑顔で感謝をし、
私ではなく、地域の発展や地球環境まで思いを寄せ、
愛する家族に囲まれ幸せな自分の人生を全うしたのです。


私も微力ながら、愛次郎様の思いのひとつでも、
自分のものとできたらと思います。
「合掌」