吉見邸取り壊し問題・西尾市に観光戦略はあるのか?

denbei9th2012-08-29

現在策定中の第7次西尾市総合計画(案)の重点項目の一番目には「西尾観光交流圏づくりプロジェクト」が掲げれれ、「自然や歴史文化、産業などの地域の資源や個性を活かした交流拠点や観光ルートの整備、それらを支える都市・交通軸の整備を推進し、西尾市全体が一体となった“西尾観光交流圏”を創造します」と記されています。また歴史文化の細目では「文化財・史跡の保全・活用」と記されています。そんななか、にわかに吉見邸取り壊しが計画されていると聞きました。先ほど記されている文章は何の意味があるのでしょう。歴代市長も歴史文化を重んずると掲げながら大正期に建てられた百貨店・井桁屋ビル(コンクリート製)も最終的には取り壊しとなってしまいました。吉見邸はその井桁屋当主の居宅です。状況としては、さらに西尾城址公園整備が決定している現在では西尾城址から城下町である旧市街地を回遊の拠点としての役割も期待されます。「何が何でも残せ!」という乱暴な意見ではありません。明確な観光ビジョンがないなか、歴史的建造物を簡単に壊していいのか?まずは西尾市の観光戦略ありきで、その中で活用できるのか?できないのか?次世代への総合計画重点項目であるにかかわらず明確な戦略がないのを問題としたいのです。ではどうしたらよいか?まず第一歩として経験豊富な観光専任の職員(部外臨時)を雇用し、10年スパンの戦略を練り、具体的な活動をはじめることが必要だと考えます。