日本の美学・桂離宮

昨夜は遅くからジムに行きました。マシンで歩きながら見るテレビを探していました。NHKの「桂離宮特集」が目にとまりました。引き込まれるように見入ってしまいました。桂離宮は都の貴族が月をめでるための別荘として観月の名所に建てられました。名前の由来は中国の月桂という言葉です。月には不老不死の桂の木が生えていると言われていたのです。造りは華美豪奢なものではなく、侘び寂びの中に粋を感じる様式で、これぞ日本の美学だと思います。自然物との一体感を目指しながら、内装と庭の置き石の色が合わせてあるなど、シブイの一言です。興味のある方はきっと再放送があると思いますので、ぜひごらんください。番組を見ていて旧自宅古民家が桂離宮をモデルとしていた事に改めて気づきました。曾祖父6代目伝兵衛とは面識がありませんが、彼と大工棟梁との会話が聞こえてくるようでした。古民家を再生したいという思いが、ますます湧いてきました。そのためには着実に社業を進展させる必要があります。時空を超えた思いを受け継ぎ後世に残す仕事をしたいです。

【撮影・旧自宅古民家】
桂離宮と同じデザインの欄間

※廊下上部

桂離宮と同じデザインの襖

※似ている置き石のデザイン1

※似ている置き石のデザイン2