味噌醤油組合青年部会 新年会

昨日は連チャンで名古屋での新年会でした。親組合の新年会と違い、今回の値上げに関しても真剣な議論がなされました。流通のバイイングパワーに関係しての本音トークがあり、価値のある会でした。少なくとも、昭和50年代から郊外型のショッピングセンターが台頭してからは、買い手市場だったことは間違いありません。それは消費に対して生産余剰な構造とも重なり、昨日書いたように醸造元の廃業転業の増加として現れています。今朝机のFaxを見たら4月からの政府売り渡し小麦価格の情報が載っており、それによると4月からの小麦値上げは最低20%と予想されています。昨年10月が10%値上げでしたので、今回は倍となります。背景は小麦現物の不足があげられます。大豆高騰も同じ理由です。中国、インドの人口大国の成長などにより、世界の食糧は供給より需要が上回る構造となりました。つまり構造的に物不足となり、物の値段が上がる時代に突入しました。この状況下で穀物生産大国のアメリカ、カナダなどの北米に干ばつや害虫被害が発生した場合には、大きな影響がでると予測されます。食糧自給率が40%を割り込んでいる日本として、予断を許しません。昨日も大豆問屋の次期経営者の方は「大豆の玉がなく、供給できなくなる可能性もあります」とコメントされました。値段が高くても買える状況から、更に買いたくても物がない状況を覚悟しなければなりません。生産者として、物がなく生産供給できない、つまり売上がなくなる時代の危険性もあります。大局を見て経営の舵取りをしなければいけません。