蝉の鳴き声を聞きながら

晴れた朝は特に蝉が大きな声で泣いています。
自宅庭には木が植わっているので、かなりの音量となります。
この鳴き声を聞くと、夏真っ盛りだなぁと思います。
最近はアブラゼミが少なくなり、クマゼミが勢力を増しています。
シャァシャァという鳴き声で午前中に鳴くのが特長です。
調べると、クマゼミは南方系のセミで、温暖化の影響で生息地域が北上しているそうです。
アブラゼミは北方系のようで午後ジージーと鳴きます。蝉の一生は感慨深いものがあります。
七年間の地中での命を経て、地上に出て羽化し、七日間鳴き続けて次世代を残し、自らは死ぬのです。
大きな鳴き声は命の叫びでありエネルギーを感じます。土の中でそのエネルギーを蓄えるのです。
地中の静、地上の動、静から動へ、命を精一杯生きる蝉に生命の不思議と深さを感じます。
やがてお盆が過ぎると、ツクツクホウシの鳴き声に変わります。
ツクツクホウシの鳴き声は夏の終わりを告げてくれる、ちょと哀愁のある音色に聞こえます。
蝉達は次世代を残し、自らの骸は土に返り、命が転生していくのです。合掌。