小説 食堂かたつむり

denbei9th2012-04-25

最近、久しぶりに本を読んでいます。老母の病室にいる時には、とても有意義な過ごし方です。最初に読んだのは「食堂かたつむり」。料理のはなしがいっぱいです。なかでも冒頭に出てくる「糠床」の話はなかなか良いです。昔はどのこ家庭でも漬物は漬けるもので買うものではなかったのですから。発酵文化の継承が家庭から無くなりつつあることは、本当にそれでよいのか?そう思う味噌屋おやじです。買うことに慣れきってしまった人たちは、何かあったら自分で食品を作る知恵を受け継いでいない。発酵食品は、草醤、穀醤、肉醤に分けられるそうです。草醤は、漬物やキムチ。穀醤は、醤油、味噌。肉醤はナンプラーしょっつるなど。味噌屋おやじ発酵食堂としては、この三醤はとりわけ大事な発酵食品です。